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キタハラコラム
マイナンバーの
リアル
マイナンバーは、行政機関が個人番号利用事務を行うために使われます。行政機関が個人番号利用事務を行うためには、企業や個人から提出される帳票に個人番号が記載されていなければなりません。つまり企業の役割は、行政機関が求める帳票にマイナンバーを書き込んで、行政機関に提出する事務を行うことにあります。企業が行うマイナンバーに関連して行う事務のことを「個人番号関係事務」と呼びます。企業が個人番号関係事務を行うためには、従業員や社外の支払先の個人からあらかじめマイナンバーを集めておかなければなりません。具体例を示すとイメージが湧くかもしれませんね。
これで、行政機関から従業員までがつながりました。イメージが湧いたところで、次に、企業が行う個人番号関係事務をいくつかの要素に分解してみます。
これを次に図示しました。マイナンバーに関係する登場人物と相互の関係が示されています。
マイナンバーは、左中央にいる従業員とその家族、および左下にいる社宅賃料や報酬等の支払先が「提供」し、企業がこれを「収集」します。
企業はマイナンバーを個人番号関係事務に「利用」して、右上の行政機関等に「提供」します。企業は、個人番号関係事務の一部または全部を外部に「委託」することができます。
個人番号関係事務実施者である企業や委託先は、下段にある「利用」「保管」「廃棄」「委託先・再委託先管理」「安全管理措置等」に関する法律の定めに従わなければなりません。
今後、「利用」「提供と収集」「保管と廃棄」「委託と再委託」、そして「安全管理措置」という要素のそれぞれについて、順番に解説をしていきます。左上にいる金融機関等から企業への委託・受託関係も気になりますね。